季節労働者は住宅ローンを組めるのか
冬季に積雪を迎える地域では、積雪の影響によりどうしても仕事ができない時期がある。建設業や農家などがこれにあたる。
冬場にどうしても仕事が切れる場合、雇用保険上は季節労働者(短期雇用特例被保険者)という区分で手続きするのが一般的だ。
まぁ、雇用保険上の話はおいといて・・・
本題です
季節労働者は住宅ローンを借りられるのか
答えは
ほぼNOだ
銀行としては一定の収入があることを前提として貸出をします。つまり、季節労働者は仕事の切れる時期があるわけですから、一定の収入がないと判断されます。よって、季節労働者の方だけで融資の申込みをしても、正規な方法ではローンは無理でしょう。
では、どうすれば可能かを考えてみた。
ただし、これはお勤めの会社の協力も必要になるので、現実的に可能かどうかという問題もあるが、条件が揃えば融資は可能ではないかと考えられる。
フラット35の場合は、転職まもない申込みも可能なため、働いて1か月の給料明細さえあれば審査は可能だ。ただし、給料の割戻し方法が1か月未満であっても1か月とみなされるため、働き始めの時期は重要だ。
そして、会社の絶大な協力も必要になってくるが、季節労働者として雇用保険の手続きをしたが、通年雇用に切り替えるという手続きをしてもらう。
通年雇用で最初から雇うことがわかっていて、なぜ季節労働者で手続きしたのかと問われたなら、通年雇用奨励金を利用するからだと説明すればいい。
通年雇用奨励金とは、冬期間に離職を余儀なくされる季節労働者を通年雇用に切り替えた場合、事業者に対し奨励金を支給する制度で、12月の賞与と1月~3月に支給した賃金の合計のうち、初年度は2/3(上限71万円)、2年目3年目は1/2(上限54万円)が支給される制度だ。
つまり、会社側も3年間はメリットがあり、労働者側も一般労働者へ切り替わるのでローンの審査が可能というわけだ。
このような手続きが可能であるならば、一定の収入があると判断され、フラット35であれば審査のテーブルに乗ると考えられます。
ただし、銀行のプロパーローンは勤続年数の縛りがあるので、この通年雇用奨励金の手続きをした場合でも、すぐの申込みは控えた方がいいでしょう。
●関連情報
債務整理後に住宅ローンや自動車ローンは組めるのか?
フラット35正式審査の追加書類
自分はいくら借りれるの?
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