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2014年11月21日 (金)

団体信用生命保険の加入を前提にローンを組もう

団体信用生命保険(以下、団信という)は、住宅ローンの借り主が万が一亡くなったり、高度障害による重い障害を患ったりした時、住宅ローンの支払いが全額弁済される保障制度です。

この団信の加入の有無によって、銀行の審査は真っ二つに分かれます。

◎民間銀行の住宅ローン
民間の住宅ローンは基本的に団信がセットになっていますから、健康状態により団信に加入できない場合、住宅ローンの審査に通らない場合があります。

◎フラット35
フラット35で住宅ローンを借りる場合、団信は任意加入ですから、保険に入らなくてもお金を借りることは可能です。ただし、その場合、ローンに対して保障のない状態となりますので注意が必要です。


フラット35が団信の加入は任意といっても、団信に入らずにローンを組んでしまうとリスクが非常に大きいですね。借り主が亡くなったり、高度障害を患ったりしたとき、残された配偶者の方に安定的な収入があって継続して返済していくことができるのであれば問題はないでしょうが、配偶者の方の収入が安定せず、パート的な収入であれば返済していくことは困難になってきます。

予算の関係で任意だからといって団信に加入しないという選択をせず、ぜひ団信を含めたローンの計画をしてほしいと思います。

また、健康状態により団信が断られる可能性がある場合は、あせらずに告知義務範囲外になるまで待つというのも一つの手です。

団信の告知は、おおむね下記の3項目を聞かれます。

1.最近3か月以内に医師の診察・投薬・治療・指示(要経過観察を含む)・指導を受けたことがありますか?

2.過去3年以内に下記の病気で、手術を受けたことまたは2週間以上に渡り医師の治療・投薬を受けたことがありますか?

 

    狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、先天性心臓病、心筋症、高血圧症
    脳卒中(脳出血・脳梗塞、くも膜下出血)、脳動脈硬化症
    精神病、ノイローゼ、てんかん、自律神経失調症、アルコール中毒
    ぜんそく、慢性気管支炎、肺結核
    胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、すい臓炎
    肝炎、肝硬変、肝機能障害
    腎炎、ネフローゼ、腎不全
    緑内障、網膜の病気、角膜の病気
    ガン、血腫、白血病、腫瘍、ポリープ
    糖尿病、リウマチ、膠原病、貧血症、紫斑病
    子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、乳腺症

 

3.手・足の欠損または機能の障害はありますか?または、背骨(脊柱)・視力・聴力・言語・そしゃく機能に障害がありますか?

上記の3つの項目をクリアすればいいわけですから、仮に3年以内に上記の病気にかかっていたとしたら、最長3年間病院に行かなければ告知する必要がなくなるので、そこまで待つというのも一つの手段です。

そうはいっても、病気を放置するといったようなことは絶対にしないでくださいね。あくまでも病気が完治してから3年経過すると団信の告知義務はないということです。


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