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2015年1月12日 (月)

車内が結露するんだから住宅だって結露する ~結露のメカニズム~

自動車内の窓が曇って困るというケースって結構ありますよね。
初心者の方などは、車を停め曇る窓を何度もふき取りながら家路に着いたなんてことありませんか?何度ふき取っても、また曇ってしまうからやっかいですよね。

曇る窓のメカニズムさえ理解してしまえばなんてことないんですが、本当に初めての時って家路に着くまでの間でさえ、疲れ切ってしまいますよね

●車の窓が曇る理由
 車内の湿気が外気で冷やされ結露するために起こります。車内は密閉された狭い空間なので、人が乗っていれば人の呼吸による水蒸気の放出、また、雨の日や雪の日はもともと湿度が高い上に、濡れた傘や濡れた靴、靴に付着した雪等から水分が蒸発し車内の湿度が上がり結露します。これが窓が曇る理由です。

 結露は、湿度が高くなった空気が、冷たい面に触れると結露を起こしますので、車内より外気の温度が低ければ窓は簡単に曇ってしまいます。これは車内の湿度が高いことが原因ですので、いくら拭き取っても同じことです。

●車の窓が曇りやすい日は
・湿度の高い雨の日など
・外気温が低めの日(冬期はとくに曇りやすい)

●対策
(1)外気温より車内の気温を下げる
(2)窓を少しあけるなど換気をして車内の湿度を下げる
(3)エアコンをつけて車内の湿度を下げる

冬の寒い時期は、寒いのでてっとりばやいのは、エアコンをつけるのが一番です。エアコンは車内の温度を下げるとともに、除湿効果があるので、寒いときはエアコンとヒータを併用し除湿暖房をしましょう


●では住宅はどうでしょう
夏場は建物の換気口を開け、外気と内気の温度差もすくないため、結露はそれほど発生することはないですが、冬になると車と同様のことが発生します。換気口を締め、外気と内気の温度差が大きくなるため、窓に結露が発生します。

住まい方にもよりますが、電気代や灯油代がもったいないという理由で部分暖房している場合は、住宅内部に温度差が生じますので、窓や壁に結露が発生します。

窓に結露が発生しているうちはいいのですが、壁に結露が発生していると最悪です。最悪の場合は、壁内部の断熱材のグラスウールに結露が発生することにより、断熱性能を奪い、数年で断熱性能の少ない住宅となり、年々冷暖房費が高くなるという悪循環に陥ってしまいます。

住宅は車と違って結露しても走るわけではなく、ただ住み続けるだけですので、こんな形で住宅にダメージが進んでいるということに気づかないケースが多いです。

結果として数年で水道光熱費等のランニングコストが上がる、建物が寒い、カビがはえる、ダニが増える、ハウスダストが増える、それらが原因で健康に害を及ぼすといった負の連鎖が始まってきます。

車の結露はすぐに危険と気付きますが、住宅の結露はなかなか危険とは感じず、原因すら知らずに日々を過ごしているというケースがほとんどです。

車の結露にもすぐに対策が必要なように、住宅の結露にもすぐに対策が必要なのです。

そして、その住宅の結露を抑制するにはどのような住宅がいいのか、どのような住み方がいいのかという知識が必要になってきます。

車は安いものでも数年で乗り換えるからいいですが、住宅はずっと住み続けるものです。しっかりとした住宅工法を探し、住まい方のアドバイスもくれるような住宅を提供している工務店を探すべきでしょう。


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