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2015年4月29日 (水)

断熱材の知識を高めて省エネ住宅を建てよう

いまや住宅を建てるのに省エネ性能は欠かせない要素の一つになっています


フラット35でも省エネ性に優れた住宅には金利引下げのメリットがあったり、国の補助金では地域型住宅グリーン化事業ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業であったり、省エネ住宅を建てるお膳立てはしっかり整っています


最近の省エネ住宅は、外皮の性能を高めた住宅つまり建物本体が断熱性に優れた住宅であることに加え、一次エネルギー消費量の少ない設備機器の導入つまり省エネ性に優れた照明やエアコン、給湯機や太陽光発電等の設置をするといった建物に対し補助金がでるようになっています


そんな省エネ住宅を建てる上で、特に注目してほしいのが断熱材です


●断熱材はいろいろある!
省エネ住宅の性能を確保する上で、一番重要なのは断熱材です


断熱材は、代表的なものでいうと繊維系のグラスウールを筆頭に、ロックウール、セルローズファイバー、発泡プラスチック系の断熱材や現場発泡プラスチック系等があり、素人ではいささか理解できないほど多くの断熱材があります


建てたいという思いが先行すると断熱材まで考えが及ばず、デザインや間取り、部屋数や住宅設備に目がいき、断熱材にこれほど多くの種類があることを知らずに建物が竣工しているというパターンが多いのではないでしょうか


しかし、断熱材の種類によっては月々のランニングコストに大きな差が生じ、そして長期的にみれば建物の維持費にも大きな影響があることを理解しておくべきです


断熱材は最終的に目に見えない部分となってしまい、建物が完成してから確認するのは難しいので、建てる前に断熱材の特徴等を勉強しておきましょう


●断熱材選びで注意してほしいこと
断熱材は、その種類によってさまざまな特徴がありますが、その特徴の中で特に注目してほしいのが熱伝導率透湿性の2つです


【熱伝導率】
熱伝導率は、数値が低いものほど断熱性能が高いという認識でいてくれれば結構ですので、予算に応じて、なるべく数値の低いものを選択されるとよいでしょう


【透湿性】
透湿性は、湿気を通すかどうかということですが、これは非常に重要です。もし、繊維系断熱材であるグラスウールに湿気を含んでしまったらどうなるでしょう。最初のうちは断熱性能を有しているでしょうが、年数を重ねることで湿気が重みとなり、断熱材自体が徐々に下に落ち、断熱材の少ない部分が発生することになります


つまり断熱材が劣化し、建物からは熱が逃げ、温めても温めても熱が逃げていき、ランニングコストが年々高くなり、ゆくゆくは断熱改修で大きな費用が発生することにつながります


繊維系断熱材というのは、湿気を含まない状態おいては十分な性能を発揮し、安価で使いやすいのですが、このようなリスクがあることを理解しておくべきでしょう


●自分の考えに合う断熱材を選択しよう
管理人からは、この断熱材がいいよとの言及はいたしませんが、それぞれの断熱材にはそれぞれの特徴やメリットがあります。各自しっかりと検討の上、選択するのがベストであると考えています。


さきほどグラスウールの湿気の話をしましたが、建物内部の温度差を少なくすることで結露の発生を抑制し、表面結露や内部結露のような湿気の発生を抑制させることで、湿気を少なくすることができます。


日本人特有のもったいない精神で暖房を止め、建物内部に温度差を発生させるようなことがあれば、建物内部に湿気を発生させることにつながり、繊維系断熱材ですと劣化につながる恐れがあります


●住まい方も大事
今回のお題は、断熱材のことではありますが、温度差を少なくする住まい方というのも大事なポイントになります。結露の発生を抑制し、建物にやさしい住まい方をするというのも省エネ住宅に住む皆様が勉強しなければならないことの一つかもしれません


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