社会保険の扶養と所得税の扶養 ~その違いは~
扶養には、「社会保険上の扶養」と「所得税上の扶養」があり、それぞれの条件をしっかり理解しておく必要があります
●社会保険の扶養の条件
年間収入130万未満、60歳以上又は障害者の場合は、年間収入180万円未満であれば社会保険の扶養になれます
社会保険の扶養は、過去の収入実績ではなく、今後12ケ月間の収入見込額が130万円未満であれば扶養になることができます
この収入見込額には失業給付金も含まれ、月収換算で108,334円以上、日給で3,612円以上になると扶養に入ることはできない
(例)失業給付金の日額が3,612円以上の場合
3,612円×30日×12ケ月=130万円以上となり、受給期間中は扶養になることができないが、受給が終わると、今後12ヶ月間の収入見込額がゼロになるため、社会保険の扶養に入ることができます
●所得税上の扶養の条件
所得税上の扶養は、1月~12月の給与収入が103万円以下であれば扶養になることができます
(社会保険と所得税からみた60歳未満の方の総合的な例)
月給30万で1月~6月まで180万円稼ぎ、6月末で退職。7月以降は収入がないので社会保険の扶養には入れます。しかし、年収103万円を超えているため、所得税上の扶養にはなれません。
このように、扶養にはそれぞれ特徴がありますので、しっかりと覚えておくといいでしょう
住宅ローン控除を100%生かす持ち分設定にしよう!で書きましたが、扶養になるために収入をセーブして働いている場合は、住宅ローン減税を有効に使うことができないので覚えておくとよいでしょう
所得税は1月~12月の1年間の合計所得で判断!
社会保険は今後の収入見込額で判断!
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