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2015年7月29日 (水)

返済額軽減型の繰上返済をシミュレーションしてみた ~2015年7月金利適用~

2015年6月の金利で期間短縮型の繰上返済をシミュレーションしましたが、今月は2015年7月の金利で、返済額軽減型による繰上返済をシミュレーションしてみます


●繰上げ返済とは

繰上返済とは、毎月の返済額とは別に、ある程度まとまった金額を返済することをいいます


繰上返済する金額が大きいほど、また繰上返済する時期が早いほど、 最終的にメリットが大きくなります


●繰上返済の種類

繰上げ返済には、月々の返済額はそのままとし返済期間を短くする期間短縮型と、返済期間はそのままで、月々の返済額を減らす返済額軽減型の2通りの方法があります



前回は、期間短縮型によるシミュレーションをしましたので、今回は返済額軽減型によるシミュレーションになります


次の表は、2015年7月のフラット35S(Aプラン)の場合になりますが、毎月1万円を貯金し、5年間で貯まる60万円を5年毎に繰上げ返済するシミュレーションになります


●2015年7月のフラット35S(Aプラン)の支払

借入額 2,000万円 2,500万円 3,000万円
借入期間 35年
当初金利 1.01%
11年目以降金利 1.61%
当初月額返済 5.7万円 7.1万円 8.5万円
11年目以降
月額返済額
6.1万円 7.6万円 9.1万円
当初総支払額 2,500万円 3,125万円 3,750万円

●毎月1万円を積立して5年後毎に繰上げ返済

繰上返済
時   期
2,000万円
繰上後の
月額返済額
2,500万円
繰上後の
月額返済額
3,000万円
繰上後の
月額返済額
5年後 5.5万円 6.9万円 8.3万円
10年後 5.6万円 7.1万円 8.7万円
15年後 5.3万円 6.8万円 8.4万円
20年後 5.0万円 6.5万円 8.0万円
25年後 4.4万円 5.9万円 7.4万円
30年後 3.4万円 4.9万円 6.4万円
総支払額 2,448万円 3,073万円 3,698万円
当初総支
払額との差
52万円 52万円 52万円

●団信を有効活用できるのが返済額軽減型の繰上げ返済

毎月の返済額を少なくすることで、月々の生活に余裕を作れるのが返済額軽減型の繰上げ返済です


また、返済期間をそのままにすることで、万が一の死亡リスクも当初の返済期間と同期間保障されますので、期間短縮により期間を短くするよりも死亡リスクに対するメリットは高いといえます


つまり、期間短縮によって返済期間は短くなったけど、返済後にすぐ亡くなったとした場合、無理に期間短縮した分が、団信で補償されないということになります


まぁ、返済する人の死亡リスクまで考えてたら期間短縮型の繰上返済なんてできないのですが、このように2種類の繰上返済があり、どちらにもそれなりのメリットがあることを知っておきましょう


ちなみに、総返済額を少なくできる繰上返済は、期間短縮型となります


以前このような記事も書いていますので参考にしてみてください

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フラット35」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
金利の上がった7月に金利実行しました・・・。
0.6の優遇があるし、低金利は低金利なので良かったんでしょうけどちょっと悔しいです(笑

月1万でも5年ごとに繰り上げれば支払額が徐々に減るんだなぁと凄く参考になりました。

我が家は月3万を貯金して10年ごとくらいに繰り上げしようかと思っていましたが、塵も積もれば・・・ですね!

子供が1人、今は小2ですが大きくなれば教育費もかかるだろうし今が一番貯め時かなぁと思っていますが、無理なくこうやって返済するのも大切ですね!

死亡リスクの件も確かにそうですよね。
勿論元気でいるのが一番ですが・・・・笑

投稿: 7月実行済み | 2015年7月30日 (木) 10時46分

こんにちは。こちら毎度拝見させていただいております。

金利予想という点で、未来の金利は予想もつかない状況なのは承知の上でご質問させてください。

フラット35の借り入れ時に団信ではなく、民間の保険を選択肢に入れております。何か起きた場合、毎月のローン返済よりも少し上乗せする形で毎月の収入保障を見積もって契約する予定ですが、実行時あまりに大きく金利が動き、見積もった収入保障がローン返済金額を下回ってしまうと団信の変わりにならないということを懸念しております。

もちろん金利が上昇した場合に備えて金利1.8%くらいでの見積もりを予定していますがあと半年で0.5%から1.0%以上の金利上昇ということも可能性としてありますでしょうか。

可能性はあると思っておりますが、管理人様のご意見と
一般的な金利推移の予想として何かコメントいただければ幸いでございます。

投稿: 11月実行予定 | 2015年7月30日 (木) 11時07分

7月実行済み様、コメントありがとうございます。

子供は成長に伴って教育費が発生し、幼稚園から大学まですべて公立の学校にいったとしても1,350万円、私立ですと2,000万円を超える教育費がかかると言われています。

子供が小さいときに無理せず貯蓄し、そのうち一部だけでも繰上返済に回し、貯蓄を残しながら返済していくことも大切です。

フラット35の場合は、住・My Noteに登録することで10万円から繰上返済が可能で、早い時期に繰上返済すると効果的です

無理せず、余裕をもった返済をしていかれるといいですね。

投稿: 管理人 | 2015年7月30日 (木) 11時07分

11月実行予定様、コメントありがとうございます。

さて、管理人が金利予想できるのはせいぜい翌月くらいまでなのです。
11月ですと近いと思われるでしょうが、管理人からすると遠い未来となりますので、想像すらできないというのが正直なところです。

ただ、0.5%から1.0%以上の上昇があるかについては、可能性はないとは言えませんが、薄いのかなと・・・少し安易に考えております。

こんな回答しかできなくてすみません・・・

投稿: 管理人 | 2015年7月30日 (木) 11時22分

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