既存借入を完済するメリットは大きい
フラット35でローンを組むには、年収に対する返済負担率が設定されており、その範囲内で借入申込をする必要があります
次の表をみていただきたいのですが、これは2015年7月金利で35年ローンを組む際、既存借入の有無によって、借入申込できる上限額を記載したものです
年収300万円の場合は、返済負担率が30%に設定されており、既存借入を含め返済負担率30%までしか借り入れることができません
ちなみに既存借入が0円の場合は、上限まで借りると9割融資で2,406万円になりますが、仮に何か他のローンを組んでいて、月々1万円の支払い、年間12万円の支払いをしている場合は、9割融資で2,085万円までしか借り入れることができなくなります
たった月々1万円の返済をしているだけで、ローンの借入が321万円も下がってしまいます
これって、住宅ローンを借りる上では、かなり大きな差ですよね
●年収300万円、2015年7月金利1.61%、35年ローンの場合の借入額上限
年収 | 300万円 | |||||
既存借入 年間返済額 |
0円 | 6万円 | 12万円 | 24万円 | 36万円 | 48万円 |
9割融資 借入上限額 |
2,406万円 | 2,246万円 | 2,085万円 | 1,765万円 | 1,444万円 | 1,123万円 |
9割超融資 借入上限額 |
2,357万円 | 2,200万円 | 2,043万円 | 1,729万円 | 1,414万円 | 1,100万円 |
●申込時に既存借入の完済の有無を選択できる!
そこで住宅ローンの申込をするときは、既存借入の申告をすることになるのですが、この既存借入を残したままローンの申込をするのか、既存借入を完済する予定で申込するのかで、借入金額の上限が変わってしまいます
つまり、上記の例でいうと、月々1万円の既存借入を残したまま申込すると、9割融資で2,085万円までしか申込できませんが、
これを完済する予定で申込すると、既存借入はなかったものとして審査されますので、9割融資で2,406万円まで借入申込することができます
たかだか1万円の月額返済で、住宅ローンの借入額が大幅に減額されることを考えれば、既存借入の完済にどれほどメリットがあるのかがわかると思います
既存借入には、銀行からのローンの他に、クレジットカードによる分割支払いや、リボ払い、そして携帯電話の機種代金の分割払いなども含みますので、既存借入の申告の際には、くれぐれも忘れずに申告するようにいたしましょう
上記表の年収350万円、400万円、450万円の表も作っておきましたので、参考にしてみてください
●年収350万円、2015年7月金利1.61%、35年ローンの場合の借入額上限
年収 | 350万円 | |||||
既存借入 年間返済額 |
0円 | 6万円 | 12万円 | 24万円 | 36万円 | 48万円 |
9割融資 借入上限額 |
2,808万円 | 2,647万円 | 2,487万円 | 2,166万円 | 1,845万円 | 1,524万円 |
9割超融資 借入上限額 |
2,750万円 | 2,593万円 | 2,436万円 | 2,122万円 | 1,807万円 | 1,493万円 |
●年収400万円、2015年7月金利1.61%、35年ローンの場合の借入額上限
年収 | 400万円 | |||||
既存借入 年間返済額 |
0円 | 6万円 | 12万円 | 24万円 | 36万円 | 48万円 |
9割融資 借入上限額 |
3,744万円 | 3,583万円 | 3,423万円 | 3,102万円 | 2,781万円 | 2,460万円 |
9割超融資 借入上限額 |
3,667万円 | 3,510万円 | 3,353万円 | 3,039万円 | 2,724万円 | 2,410万円 |
●年収450万円、2015年7月金利1.61%、35年ローンの場合の借入額上限
年収 | 450万円 | |||||
既存借入 年間返済額 |
0円 | 6万円 | 12万円 | 24万円 | 36万円 | 48万円 |
9割融資 借入上限額 |
4,212万円 | 4,051万円 | 3,891万円 | 3,570万円 | 3,249万円 | 2,928万円 |
9割超融資 借入上限額 |
4,126万円 | 3,969万円 | 3,811万円 | 3,497万円 | 3,183万円 | 2,868万円 |
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