定率型と定額型 ~フラット35の融資手数料は2種類ある~
フラット35の融資手数料には「定率型」と「定額型」の2種類あります
●定率型の融資手数料
「定率型」は借入額×○%というように、借入額に一定のパーセンテージを乗じた金額を支払うもので、融資金額が増えれば増える程、支払額が大きくなるというものです
●定額型の融資手数料
一方、「定額型」は一律で○万円という設定になっており、借入額の増減に関わらず、金融機関があらかじめ設定した金額を支払うというものです
●金融機関における融資手数料の取り扱い
「定率型」と「定額型」の両方を取り扱っている金融機関もありますが、どちらか一方のみを採用している金融機関もあります
●定率型と定額型の金利は?
この定率型と定額型では金利に差がでてきます
当ブログで発表している金利は、業界最低金利のものを発表しているのですが、実はこれ定率型の金利となっています
一般的に定率型は金利が低く設定されているのに対し、定額型は金利が高く設定されています
●どっちが得なの?
金利と融資事務手数料を含めて考えた時、総支払額を計算するとどうなるか計算すると、定率型の方が金利負担が少ないため、総支払額は少なくてすむ
対して、定額型は融資手数料は少ないが、金利が高めに設定されているため金利負担が大きくなり、総支払額は多くなる
総支払額の面で考えると、定率型のほうがメリットはあるものの、借入時の負担を少なくするという観点で考えれば、定額型を選ぶという選択肢もあるので、自己資金と相談した上で選択すると良いでしょう
●実際の差を計算してみた
次の表は、2,000万円、2,500万円、3,000万円を2015年11月のフラット35の金利で借りたとして計算していますが、定率型の手数料率は消費税込で2.1%、定額型の手数料は消費税込で54,000円として計算しています
★借入額2,000万円の場合
融資額 | 区分 | |||||
割合 | 手数料額 | 金利 | 月々返済額 | 総返済額 | 融資手数料と 総返済額の合計 | |
2,000万円 | ||||||
定率 | 2.1% | 420,000 | 1.55 | 61,727 | 25,925,340 | 26,345,340 |
定額 | 定額 | 54,000 | 1.68 | 64,218 | 26,971,560 | 27,025,560 |
・借入額2,000万円の場合の差額 680,220円
★借入額2,500万円の場合
融資額 | 区分 | |||||
割合 | 手数料額 | 金利 | 月々返済額 | 総返済額 | 融資手数料と 総返済額の合計 | |
2,500万円 | ||||||
定率 | 2.1% | 525,000 | 1.55 | 77,159 | 32,406,780 | 32,931,780 |
定額 | 定額 | 54,000 | 1.68 | 80,272 | 33,714,240 | 33,768,240 |
・借入額2,500万円の場合の差額 836,460円
★借入額3,000万円の場合
融資額 | 区分 | |||||
割合 | 手数料額 | 金利 | 月々返済額 | 総返済額 | 融資手数料と 総返済額の合計 | |
3,000万円 | ||||||
定率 | 2.1% | 630,000 | 1.55 | 92,591 | 38,888,220 | 39,518,220 |
定額 | 定額 | 54,000 | 1.68 | 96,327 | 40,457,340 | 40,511,340 |
・借入額3,000万円の場合の差額 993,120円
長期金利の動向はこちら
ブログランキングに参加しています
応援いただけると励みになります
●関連情報
金利差0.05%ってどのくらいの差になるの? ~瞬時に計算~
| 固定リンク
「フラット35」カテゴリの記事
- 借換ローンはフラット35Sの対象になるか?(2019.10.11)
- 転職したけどフラット35の申込はできる?(2019.10.10)
- 住宅金融支援機構や住宅金融公庫を名乗る不審な連絡にご注意を!(2019.10.08)
- 令和元年分「融資額残高証明書」の発行について(2019.10.04)
- フラット50の融資率が9割へ引き上げに!(2019.10.07)
コメント